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 5-(6).伊勢神宮の配置の秘密(3番目の伊勢神宮)


 伊勢神宮は内宮(ないくう)皇大神宮(こうたいじんぐう))と外宮(げくう)豊受大神宮(とようけだいじんぐう))から成り、外宮(げくう)豊受大御神(とようけのおほみかみ)内宮(ないくう)天照大御神(あまてらすおほみかみ)に食事を給仕する為に迎えられた神です。

 拙著では、これを、内宮(ないくう)(=真の天照大御神(あまてらすおほみかみ))に仕える外宮(げくう)天照大御神(あまてらすおほみかみ)の巫女)という型を示していると記載しました。

 また、拙著では、天照大御神(あまてらすおほみかみ)に仕え、天照大御神(あまてらすおほみかみ)を名乗っている巫女は3人いる」とも指摘しましたが、伊勢神宮において、この型がどのように示されているかは記載していません。原稿を書いた時点では候補として考えているものはあっても確信には至っていなかったからです。

 また、もし、私の古事記の解釈が正しいのであれば、それが、型としても示されていなければおかしいはずです。


 拙著でも記載した通り、「天照大御神(あまてらすおほみかみ))に仕える三人の巫女」は、福岡県の宗像(むなかた)大社に三柱の女神として祀られていますので、まず、この宗像(むなかた)大社の配置を元に探してみます。

 なお、宗像(むなかた)大社は、古事記の「天の安の河の誓約(うけひ)」で記載されている神社です。そして、古事記がわざわざ、この神社を明示していると言うことは、同じ三柱の女神が祀られる伊勢神宮も、これと同じ形で三社から成っていることを暗示する為だとも考えられます。

 宗像(むなかた)大社の配置は次の図の通りです。

    
    (注)一直線に配置されているように見えるが、中津宮は若干、西寄りになっている。

宮 名 祭 神 正 体
沖津宮(おきつみや) 田心姫神(たごりひめのかみ) 一人目の巫女(豊受大御神(とようけのおほみかみ)
中津宮(なかつみや) 湍津姫神(たぎつひめのかみ) ニ人目の巫女(倭姫(やまとひめの)(みこと)
辺津宮(へつみや) 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ) 三人目の巫女(神功(じんぐう)皇后)


 そして、伊勢神宮付近で宗像(むなかた)大社と似た配置になっているのは、次の2つです。

<候補1> 猿田彦神社 <候補2> 伊雑(いざわの)
外宮(げくう)内宮(ないくう)の間にある猿田彦神社

※猿田彦神社の祭神は猿田彦大神で、天孫のニニギが地上に天降りする際に、先導役を果たした神です。
外宮(げくう)内宮(ないくう)のさらに南東にある伊雑(いざわの)

伊雑(いざわの)宮は伊勢神宮の別宮で、離れたところにあることから、(とおの)宮とも言われています。
 祭神は、天照坐(あまてらします)皇大御神(すめおほみかみの)御魂(みたま)

 見た目の配置が近いのは猿田彦神社、3社を結ぶラインの角度が近いのは伊雑(いざわの)宮。伊雑(いざわの)宮の方は、宗像(むなかた)大社の配置が180度、ひっくり返った形と考えられなくもありません。

 そして、神社間の正確な角度を知ろうと調査していたところ、決定的な事実が判明しました。結論から言えば、正解は伊雑(いざわの)宮です。

 理由は、宗像(むなかた)大社における辺津宮(へつみや)を起点とした方位角(注)が、伊勢神宮における伊雑(いざわの)宮を起点とした方位角と一致しているからです。(注:方位角・・・北を0度とした時の角度。東は90度、南は180度になる。)
 その方位角を具体的に示すと次の通りです。
出発点 到達点 方位角 距離
辺津宮 中津宮 317°24′03.95 11,766.250(m)
辺津宮 沖津宮 320°22′24.99 59,224.088(m)
伊雑宮 皇大神宮(内宮) 317°16′38.86″ 11,287.143(m)
伊雑宮 豊受大神宮(外宮) 320°45′08.47″ 15,325.580(m)
※緯度経度の算出は、「MAPPLE 地図」を使用
※方位角と距離は、「測量計算(距離と方位角の計算)」のPGMを使用

<参考1:皇大神宮(内宮)を起点とした際の方位角
出発点 到達点 方位角 距離
皇大神宮(内宮) 猿田彦神社 339°53′55.36″ 1,410.965(m)
皇大神宮(内宮) 豊受大神宮(外宮) 330°16′18.61″ 4,116.436(m)
<参考2:各神社の緯度経度>
神社名 北緯 東経 備考
辺津宮 北緯33度49分40秒 東経130度31分0秒  
中津宮 北緯33度54分21秒 東経130度25分50秒  
沖津宮 北緯34度14分18秒 東経130度6分24秒  
伊雑宮 北緯34度22分37秒 東経136度48分43秒  
伊勢神宮(内宮) 北緯34度27分6秒 東経136度43分43秒  
豊受大神宮(外宮) 北緯34度29分2秒 東経136度42分23秒  
猿田彦神社 北緯34度27分49秒 東経136度43分24秒  

 それぞれ、317度と320度で一致しています。伊勢神宮を創建した人物が宗像(むなかた)大社に合わせて、この角度にしたのは明らかでしょう。(※内宮(ないくう)外宮(げくう)の配置が、何故、317度、320度のライン上のさらにこの位置なのかは、次の記事にて記載します)

 つまり、見た目の配置より、起点となる神社からの方角が重要というわけです。

 よって、伊勢神宮の3番目の宮は、伊雑(いざわの)宮です。そして、それぞれの宮と三人の巫女の対応は次の通りとなります。
宮名 対応する巫女
外宮(げくう)豊受大神宮(とようけだいじんぐう) 一人目の巫女(豊受大御神(とようけのおほみかみ)
内宮(ないくう)皇大神宮(こうたいじんぐう) ニ人目の巫女(倭姫(やまとひめの)(みこと)
伊雑(いざわの) 三人目の巫女(神功(じんぐう)皇后)


 なお、伊雑(いざわの)宮は伊勢神宮全体の起点となる宮であり、さらに、隠されています。実は、伊雑(いざわの)宮こそ、伊勢神宮の中で最も重要な宮であると言えるでしょう。

 そして、伊雑(いざわの)宮と同じく伊勢神宮の別宮で、かつ、離れた場所にある為に(とおの)宮と言われる宮がもう一つあります。瀧原(たきはらの)宮です。この瀧原(たきはらの)宮と伊雑(いざわの)宮の配置には、さらに重要な秘密が隠されているのですが、それは次の記事で明らかにします。



<ご参考>
 伊雑(いざわの)宮が隠された3番目の伊勢神宮であることは、既に飛鳥昭雄氏が下記書籍の中で指摘しています。

  「失われたキリストの聖十字架『心御柱』の謎」 飛鳥昭雄・三神たける 学習研究社

           

 私は、上の方位角を発見するまでは、「猿田彦神社が3番目の伊勢神宮だろう」と踏んでいたのですが、結果として同じ結論に達することになりました。





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