×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。




 5-(3).聖徳太子はイエス・キリスト?



 聖徳太子とイエス・キリストの関連性については、よく聞かれる話です。

 二人の共通点は以下の通り。
〈家畜小屋で生まれる〉
○イエス・・・イエスの両親は住民登録をする為にベツレヘムに向かい、宿屋がいっぱいであったため馬小屋に泊まる。その際、身重のマリアが産気づいてイエスを産む。(ルカの福音書第2章)
○聖徳太子・・・身重の穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女(ひめみこ)が宮中を見回っていた際、馬屋の戸に当たって聖徳太子を産む


〈聖人である〉
○イエス・・・説明は不要でしょう。
○聖徳太子・・・「(ひじり)(さとり)有り」と記載されている。


〈法を説いた〉
○イエス・・・説明は不要でしょう。
○聖徳太子・・・別名に法主(のりのうしの)(おほきみ)があり、また、聖徳太子が定めた十七条憲法では、臣下としての心得だけでなく、人として守るべき心得的な内容も多く含まれている。

〈未来を知る能力があった〉
○イエス・・・自分の死を予告しており、また、弟子から問われて、この世の終わりの時に起きることを語っている。
○聖徳太子・・・「()ねて未然(ゆくさきのこと)をしろしめす」と記述されており、未来を見通す力を持っていたとされている。

〈身分にこだわらず12人を用いた〉
○イエス・・・律法学者や祭司などではなく漁師や収税人などを選んで弟子とし、特に中心的役割を担ったのが、いわゆるキリストの12使徒であった。
○聖徳太子・・・冠位十二階を設けて家柄や身分に関係なく能力のある者を用いた。

〈王となる資格を持ちながら王にはならなかった〉

○イエス・・・ダビデの血を受け継ぐ者とされ、また、メシアとしてイスラエル王国を復活させることを期待する人々もいたが、王となることなく十字架にかけられる。
○聖徳太子・・・皇太子(ひつぎのみこ)のまま、天皇に即位することなく死亡する。


 ※聖徳太子分は日本書紀の記述に基づくもの

 さらに拙著では、第10代崇神(すじん)天皇までを旧約聖書の人物と対応させて記述しましたが(注)、第11代垂仁(すいにん)天皇以降も、旧約聖書の列王記の記述にしたがって対応させてみます。
古事記 旧約聖書(列王記)
第11代 垂仁天皇 ソロモン
第12代 景行天皇 レハブアム
第13代 成務天皇 アビヤム
第14代 仲哀天皇 アサ
第15代 応神天皇 ヨシャファト
第16代 仁徳天皇 イェホラム(ヨラム)
第17代 履中天皇 アハズヤ(アハズヤフ)
第18代 反正天皇 アタリヤフ(アタリヤ)
第19代 允恭天皇 ヨアシュ(イェホアシュ)
第20代 安康天皇 アマツヤ(アマツヤフ)
第21代 雄略天皇 アザリヤ(ウジヤ)
第22代 清寧天皇 ヨタム
第23代 顕宗天皇 アハズ
第24代 仁賢天皇 イェヒズキヤフ(ヒゼキヤフ、ヒゼキヤ)
第25代 武烈天皇 マナセ
第26代 継体天皇 アモン
第27代 安閑天皇 ヨシヤフ(ヨシヤ)
第28代 宣化天皇 イェホアハズ
第29代 欽明天皇 イェホヤキム(エルヤキム)
第30代 敏達天皇 イェホヤキン
第31代 用明天皇
     (聖徳太子の親)
ツェデキヤフ(マタニヤ)
第32代 崇峻天皇 ゲダルヤフ(総督)
第33代 推古天皇
     (聖徳太子が摂政)
 
※古事記は第33代で終了
※レハブアム以降は、王国分裂後の南ユダ王国の王
※列王記に記載されているのはゲダルヤフまで
 最後のゲダルヤフはバビロンの王、ネブカドネツァルが立てた総督なので、南ユダ王国の最後の王はその前のツェデキヤフになります。
 聖徳太子をそのツェデキヤフに対応する用明天皇の子としたのは、聖徳太子がイエスと同じくダビデの血を引く者であることを示すため、そして、第32代崇峻(すしゅん)天皇までを旧約聖書の時代とし、第33代推古天皇を新約聖書の時代と捉えたのかも知れません。



 以上が、私が現時点で見出している聖徳太子とイエス・キリストの共通点です。

 ちなみに、本件を拙著に記載しなかった理由は以下の通りです。
○最後の古事記と列王記の対比以外は、特に目新しい話ではなく面白みに欠ける。
○冠位十二階をキリストの十二使徒と結びつけるのなら、十七条憲法も結び付けなくては片手落ちで説得力に欠けると考えた。
○そもそも古事記では、聖徳太子の名前が1ヵ所に出てくるだけで何も活躍していない。古事記の製作者が「聖徳太子=イエス・キリスト」を意識していたのなら、もっと記述があって何らかの暗示が挿入されていて然るべきではないかと考えた。
 なお、拙著でも記載した通り、私は、聖徳太子を実在の人物であるとは考えていません。




(注)第10代以前の天皇と旧約聖書の対応
古事記 旧約聖書
天照大神 アブラハム 創世記
天之忍穂耳命 イサク
邇邇芸命 ヤコブ
火遠理命 ヨセフ
鵜葺草葺不合命 エフライム
第1代 神武天皇 モーセ 出エジプト記・民数記・申命記
第2代 綏靖天皇 ヨシュア ヨシュア記
第3代 安寧天皇 エフド 士師記
第4代 懿徳天皇 デボラ
第5代 孝昭天皇 ギデオン
第6代 孝安天皇 エフタ
第7代 孝霊天皇 サムソン
第8代 孝元天皇 サムエル サムエル記
第9代 開化天皇 サウル
第10代 崇神天皇 ダビデ





TOPページ