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 5-(31).京都御所の門に使用されていた(?)図柄


 明治時代に貿易商として来日したスコットランド人のノーマン・マクレオド。
 彼は日本とユダヤの類似性に気づき、世界で初めて日ユ同祖論を唱えて、1875年に「日本古代史の縮図」という書籍を出版しました。

 以下の図は、その2年後に出版した、同書籍のための「挿し絵集」に掲載されていたものです。日ユ同祖論関連の書籍を読んだことのある人は、よく引用されているので見たことがあるかも知れません。


      

 麒麟と獅子が盾を左右から支え、その盾の上に王冠がのっているという図柄になっています。

 マクレオドは、この麒麟を一角獣のユニコーンと捉え、ユニコーンが北イスラエル王国の王家の属するエフライム部族の紋章・シンボル、そして、獅子が南ユダ王国の王家の属するユダ族の紋章・シンボルであることから、この図柄を「イスラエルとユダの統一紋章」と解しました。

 ちなみに、ユニコーンや獅子が各部族のシンボルとされるのは、次の旧約聖書の記述によります。

「彼(ヨセフ)の雄牛の初子はヨセフの誉れ、その角は野牛の角、両の角をもって彼は諸々の民を突き倒し、地の果てにまで及ぶ。」(申命記33章七節)
「ユダは若獅子。獲物を捕えて、わが子よ、お前は上った。雄獅子のように、身をかがめ、雄獅子のように、待ち伏せた。誰が彼を掻き立たせるのか。王笏はユダから、王杖はその足もとから離れない。」(創世記四八章九〜一〇節)
 なお、エフライム族はヨセフから別れた部族で、同じ紋章・シンボルが使用されます。
 また、申命記には「野牛」と書かれていて「ユニコーン」とはありませんが、そのことについて久保有政氏はその著書「[超図説]日本固有文明の謎はユダヤで解ける」(徳間書店)の中で次のように解説されています。
 この「野牛」が、のちにヘブル語聖書の古代ギリシャ語訳=『七〇人訳聖書』において、「一角獣」すなわちユニコーンと訳された。
 『七〇人訳聖書』は前三世紀〜前一世紀頃成立し、古代ユダヤ人が使っていたものである。だが、それ以前からもユダヤ人の間では、「ヨセフのシンボルはユニコーン」と理解されていたらしい。
 のちにローマ・カトリック協会のラテン語訳聖書(ウルガタ。西暦四〇五年頃成立)でも、この「ユニコーン」が継承され、ヨーロッパに広まった。ユニコーンはヨーロッパなどでは白い馬のように描かれたこともある。また様々な想像が加えられて、特殊な容貌を持つものともされている。

 私も、上の図柄の麒麟がユニコーンでエフライム族のシンボルを表し、獅子がユダ族のシンボルを表しているとするマクレオドの見解に賛成です。


 さらに上の図柄について、私なりの解釈を示してみたいと思います。
 
 まず、中央の盾の部分の菊花紋から見てみましょう。

 大きいのが1つに小さいのが9つで、全部で10。この数字は、イスラエルの12部族の内、北イスラエル王国に属していた10部族を表しており、盾が北イスラエル王国を表していることを示しています。

 次に盾の上の王冠を見ると、分かりづらいですが菊花紋は小さいのが2つ。これは、残りの2部族を表しており、王冠はその2部族が属していた南ユダ王国を表しています。

 また、盾の中には12匹の獅子が描かれており、その内の8匹だけ囲まれています。これは、皇室(=日本)で囲われているのがイスラエルの12部族の内、8部族だけであること示しています。つまり、イスラエルの失われた10部族の内、日本に来たのは8部族だけであるわけです。

 そして、王冠の真ん中に描かれているのは、見にくいですが麒麟で、その後ろには山のようなもの。その上部には3つの地図記号の工場のようなマークがあります。

 まず、山のようなもの、これはシナイ山です。シナイ山はモーセが神ヤハウェから十戒を授かった山であり、「ヨハネの黙示録」には再臨したキリストである小羊がその信従者たちと共に立つと予言されています。
<古くからシナイ山に比定されているシナイ島南部の山
 
 
切り立った山腹に、山頂は丸みを帯びており、図柄の山と似ていることが分かります。
 次に麒麟はイエス・キリストです。角のある聖獣ということで小羊を象徴しているのでしょう。南ユダ王国に属していた2部族のところに現れたイエス・キリストを表すと共に、後ろのシナイ山と合わせて「ヨハネの黙示録」に予言された再臨のキリストをも表わしています。 

 そして、上の工場マークのような3つは、イスラエル民族の3人の父祖であるアブラハム、イサク、イスラエル(ヤコブ)。さらに、これらはキリスト教の三位一体(父と子と聖霊)も表しています。

 なお、マクレオドの「挿し絵集」には、同じデザインの天皇の冠が別途、掲載されています。私の解釈が正しければ、天皇はそれを被ることによって自らの信仰する神が何であるかを示していると言えます。


 さらに、上記図柄の解釈を続けます。

 下部の七つの房は、「七枝の燭台」の変形版です。

 「七枝の燭台」は一般に「メノラー」と言われるもので、旧約聖書の出エジプト記25章31〜40節にその仕様が記載されています。
 基本形は台座とそこから上にのびる一本の枝があって、さらに、その枝の左右から三つずつ枝が出ている形。合計7つの枝の上に受け皿を置いて火を灯すことになります。

 また、「メノラー」は、神の幕屋(※移動式の神殿のこと)を照らす光であり、古くからユダヤ教の象徴として使用され、ユダヤ教神秘主義のカッバーラでは生命の樹(注)を象徴しているとされます。

   (注)生命の樹・・・エデンの園に生えていたとされる木で、その実は人に永遠の命を与えるとされる

 なお、この「メノラー」は、現在のイスラエル国の国章のデザインにも反映されています。
※イスラエル国の国章
 そして、長方形の縁の部分の菊花紋と桐紋です。全部で、菊花紋は18、桐紋は2で、あわせて20。
 これは正直、良く分からないのですが、現時点での解釈を示しておきます。
 20はユダヤ教神秘主義のカッバーラで使用される「生命の樹(セフィロトの木とも言う)」の10のセフィラを示し、それの2倍でカッバーラの裏表両方に通じていることを表している。

 また、図柄中央の大きな菊花紋と桐紋と合わせれば全部で22となり、これは生命の樹の22のパス(セフィラ間をつなぐ道)を示し、22の紋章の内、桐紋の3つで3本の柱、及び、3つの世界を表している。(※22はヘブライ語の文字数でもある)

                <生命の樹>
  
     ※ダアトは隠されたセフィラとして数には含めない。


 以上で、上の図柄に対する私の解釈は終了です。

 この内容は拙著でも、私の「イスラエルの失われた10部族の内、8部族が日本に来た」という説の根拠の一つとして使用したかったのですが、この図柄の元となった現物の確認が取れなかったので断念しました。
 マクレオドがこの図柄を捏造したとは思いませんが、デザインが西洋の王室の紋章と似通っているのも気になるところであり、やはり裏取りはして置きたいところです。

 なお、マクレオドはこの図柄の注釈として、「SAMAS PALACE GATE KIYTO」という文言を載せています。おそらく、「京都におけるサマリア宮殿の門」という意味ではないかと思われます(あまり自信なし)。元々は、京都御所の門のデザインとして使用されていたのではないでしょうか。


 ちなみに、「8匹の囲われた獅子とそれ以外の4匹の獅子」というモチーフは、マクレオドの「挿し絵集」の中にもう一件、掲載されています。

     


 こちらも、扉の部分の下半分が囲われた8匹の獅子。そして、上半分が2匹ずつに分かれており、南ユダ王国の2部族と、北イスラエル王国の10部族の内、日本に来なかった2部族と解釈することができます。

 これはマクレオドの注釈によると古代の京都御所の門のようですが、現在はこのような門はありません。

 ただし、これと似た門を京都の西本願寺で見ることができます。国宝の唐門です。
※西本願寺 唐門
 写真では分かりづらいですが、扉の部分の下3分の2の部分が、8匹の獅子。そして、その上部の赤い丸印の箇所に、4匹の獅子が配置されています。


 マクレオドも「イスラエルの失われた10部族の内、全部が日本に来たわけではない」と考えていたようですが、「8匹の囲われた獅子」というモチーフを見て、私と同じ結論に達していたのかも知れません。







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