小生は西都原古墳群や鹿児島県内の宮内庁管理の3つの天皇稜を見学したこともあるので、特に原田常治著「古代日本正史」「上代日本正史」を信用しており、神武天皇と応神天皇の同一人物説には同意しかねない。
なぜならば神武天皇の諡号「カム・ヤマト・イワレ・ビコ・スメラ・ミコト」は「サマリアの王、ヤハウエ神のヘブライ民族の高尚な創設者」の意味で、エフライム族の北朝イスラエル王家再興を意味している説があり、神武天皇と応神天皇が同一人物とは言えないと思います。
ところで「古事記に隠された聖書の暗号」に「古事記の中つ巻は鏡合わせ」の項目がなかったのが意外でしたが、「神武天皇と応神天皇が同一人物であることが分かると古事記の中つ巻が実は鏡合わせになっている」の解説は、飛鳥昭雄氏得意の「カッパラ」の鏡合わせですね?
<回答>
原田常治氏の説については、他の方の書籍にて紹介されている文章に触れたことがある程度なので、なんとも回答できません。
神武天皇の諡号が「サマリアの王、ヤハウエ神のヘブライ民族の高尚な創設者」を意味するという説については、私は、下記理由により参考情報以上の価値を見出しておりませんので、この説をもって自説を変えるつもりはありません。
○単なるダジャレや言葉遊びの域を超えた主張であるか否か分からない。
○神武天皇だけでなく、他の天皇の和風諡号も同様にヘブライ語で解釈できなければ説得力に欠ける。
○梵語の音を重視し、そこに漢字を当てはめた仏典とは違い、古事記は、元々の音よりも日本語での言葉の意味を重視したと私は考えている。(そして、その結果が言葉の意味を解釈することによって、古事記の解き明かしをするという拙著の主張になった) |
中つ巻の鏡合せは、ご指摘の通り、飛鳥昭雄氏の著書に発想のヒントを得たものです。
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