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 5-(39).宇迦之御魂神と保食神


 保食(うけもちの)神は、日本書紀の一書に登場する神で、その物語の概要は以下の通りです。
<日本書記 一書(概要)>
 天照大神の命で保食(うけもちの)神のところにやってきた月夜見尊は、保食(うけもちの)神が口から様々な食べ物を出してもてなそうしているのをみて、「口から出したもので私をもてなそうとは、けがらわしい」と怒って保食(うけもちの)神を殺してしまいます。
 そして、月夜見尊が天照大神にそのことを報告すると、天照大神は「あなたは悪い神だ、もう会わない」と言って、昼と夜とに分かれて住むようになった。
 その後、天照大神が天熊人(あまのくまひと)保食(うけもちの)神のもとに遣わすと、保食(うけもちの)神は確かに死んでいたが、頭に牛馬、額に粟、眉に蚕、目に稗、腹に稲、陰部に麦と大豆と小豆が生まれていた。
 天熊人(あまのくまひと)がこれらを持ち帰ると、天照大神は喜び、「これらは民が食べて生きていくものだ」と言って、田畑の種とした。
 保食(うけもちの)神の「ウケ」とは「ウカ」の転化で食べ物を意味し、食べ物の神様です。同じく名前に「ウカ」という食べ物を表す言葉を持つ、宇迦之御魂(うかのみたまの)神と同一神とされることもあります。

 上の日本書紀の一書では、食べ物の神らしく、死体から米などの穀物をはじめとした食べ物が生じ、五穀の起源譚が語られています。
 これとバージョン違いともいうべき話は古事記にもあり、次のような内容です。
<古事記 五穀の起原>
 また、速須佐之男(はやすさのをの)(みこと)は食物を大気都比売(おほげつひめの)神に求めた。すると大気都比売(おほげつひめの)神は、鼻や口、尻から様々な美味な食材を取り出して、様々に調理して差し上げた。その時、速須佐之男(はやすさのをの)(みこと)はその行動を立ち(うかが)って、(けが)して献上したのだと思い、その大気都比売(おほげつひめの)神を殺してしまった。そこで殺された神の体に()った物は――。
 頭に蚕が()った。
 二つの目に稲の種が()った。
 二つの耳に粟が()った。
 鼻に小豆が()った。
 陰部に麦が()った。
 尻に大豆が()った。
 このようなわけで、神産巣日(かみむすひ)御祖(みおやの)(みこと)がこれらを取らせて、種とした。

 日本書紀の一書と同じく、食べ物の神様が殺され、死体から五穀が生じた話です。ただし、日本書紀の一書とは、登場人物が次の通り違っています。
役割 日本書紀 古事記
食べ物の神 保食(うけもちの) 大気都比売(おほげつひめの)
食べ物の神を殺す神 月夜見尊 須佐之男(すさのをの)(みこと)
生じた種を田畑の種とする神 天照大神 神産巣日(かみむすひの)

 さて、これらの物語をキリスト教的に解釈するとどうなるか。

 まず、保食(うけもちの)神(大気都比売(おほげつひめの)神)は口などから食べ物を出してもてなそうとしますが、これは、マタイの福音書の次の記述に基づいているのではないかと思われます。

<マタイの福音書 4章4節>
 イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉による。』」と書いてある。」
 つまり、保食(うけもちの)神が口から出したものは、人を生かすための言葉を象徴しており、それは、2000年前にイエスが説いた教えを指しています。

 次に、月夜見尊(須佐之男(すさのをの)(みこと))は、それを「汚らわしい」と怒って、保食(うけもちの)神を殺してしまいます。


 須佐之男(すさのをの)(みこと)は拙著「古事記に隠された聖書の暗号」に記載した通り、イスラエルの民を象徴しています。

 より、具体的に述べると、次の表の通り、古事記の「天の安の河の誓約(うけい)」から「天の岩屋戸」までの物語は、「イエスがこの世に遣わされるまでの経緯とその後の話」の概略になっています。

須佐之男(すさのをの)(みこと) イスラエルの民
 須佐之男(すさのをの)(みこと)は天照大神と誓約(うけい)をして勝利する  イスラエル人の祖であるイスラエル(ヤコブ)はある日、男と一晩中、取っ組み合いをして勝利する。この男は実は神だった。
 天照大神に勝利した須佐之男(すさのをの)(みこと)は、田のあぜを壊したり、溝を埋めたり、大嘗殿に糞をまき散らしたり等と暴虐な振る舞いを行うようになる。  神に勝利し、神との契約を勝ち取ったイスラエルの民は、しだいに偶像を作ったり、他の神を信仰したりと、神との契約に反した行為を行うようになる。
 須佐之男(すさのをの)(みこと)の傍若無人な振る舞いに、天照大神は天の岩屋戸に隠れる(=死ぬ)。  神は一人子であるイエス・キリストを遣わすが、イスラエルの民は十字架に架けて殺してしまう。
 多くの贖罪の品物を背負わされて、高天の原を追放される。  ローマに滅ぼされて、以降、国を持たない流浪の民となる。
 上記、古事記の「五穀の起原」の物語は、「天の岩屋戸」のすぐ後に挿入されており、ここでも須佐之男(すさのをの)(みこと)はイスラエルの民を象徴しています。

 保食(うけもちの)神(大気都比売(おほげつひめの)神)が口から出したものを汚らわしいとして怒って殺したことは、イスラエルの民が、イエスがその口から語った言葉を汚らわしい言葉だと言って怒り、イエスを殺したことを表しているのです。
<マタイの福音書 9章2-3節>
 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」と言われた。
 すると、律法学者たちは、心の中で「
この人は神を汚している」と言った。
<マタイの福音書 26章64-65節>
 イエスは彼に言われた。「あなたの言う通りです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗ってくるのを、あなたがたは見ることになります。
 すると、大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。「
神への冒涜だ
。これでもまだ、証人が必要でしょうか。あなたがたは、今、神を汚す言葉を聞いたのです
 その後、保食(うけもちの)神(大気都比売(おほげつひめの)神)の死体からは、穀物などの食べ物の種が生じます。
 これは、イエスの死によって、キリスト教という信仰・教えの種がこの世に撒かれたことを表しています。


 以上、保食(うけもちの)神の正体は、2000年前にイスラエルの地に現れたイエスなのです。


 さらに、保食(うけもちの)神の正体が分かったところで、他の記事で記載した神々と合わせて時系列に並べてみましょう。
保食(うけもちの) 2000年前にイスラエルの地に現れたイエス・キリスト。
神の言葉を伝え、十字架に架けられて殺されることにより、この世にキリスト教という信仰・教えの種を撒く。
          ↓
久延毘古(くえびこ)(案山子) 信仰・教えの種が人々に根付き、成長するのを天から見守っているイエス・キリスト。
(※詳細は記事「5-(37).案山子が象徴するもの」を参照)
          ↓
宇迦之御魂(うかのみたまの) この世の終末に再臨し、実った穀物(=良い実を実らせた人々)の刈り入れをするイエス・キリスト。
(※詳細は記事「5−(32).稲荷神社と「ヨハネの黙示録」(その1)」を参照)

 先にも触れたとおり、保食(うけもちの)神と宇迦之御魂(うかのみたまの)神は同じ穀物を中心とした食べ物の神で同一神とされることが多いですが、本当のところは、同じ神と言えば同じ、違うと言えば、微妙に違う神であると言えるでしょう。






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