東北地方太平洋沖地震とマタイ24章(その2) |
※当記事は(その1)からの続きです。
(その1)に記載した通り、当記事では、『マタイの福音書』と『ヨハネの黙示録』の予言内容の比較をして行きたいと思います。
なお、『マタイの福音書』に記載された予言内容をまとめたものは以下の通りです。
@.戦争、飢饉、地震等の発生
A.「荒らす憎むべき者」の登場
B.大津波、もしくは、大洪水の発生(東北地方太平洋沖地震?)
C.太陽と月が暗くなり、星は天から落ち、天の万象が揺り動かされる
D.キリストの再臨
E.選ばれた民がキリストの下に集められる
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以下の図は、記事「『ヨハネの黙示録』時系列フロー」に掲載したフローの一部で、上記の『マタイの福音書』の予言内容について該当する箇所を記入したものです。(※フローの全体をご覧になりたい方は、該当記事を参照願います)

まず、この図から分かることは、『マタイの福音書』に記載された予言が、『ヨハネの黙示録』に記載された予言の最初の部分に当たると言うことです。(※ちなみに、(その1)では触れませんでしたが、『マタイの福音書』には「最後の審判」の様子も描かれており、それは、『ヨハネの黙示録』では終わりの部分に当たります)
また、上記図の通り、『マタイの福音書』と『ヨハネの黙示録』とで一致するのは、@、C、Eのみです。
これら三つについて、『ヨハネの黙示録』では、どのように描かれているかを具体的に見てみましょう。
<@.戦争、飢饉、地震等の発生>
『ヨハネの黙示録』 6章3-4節
小羊が第2の封印を解いた時、私は、第2の生き物が、「来なさい」と言うのを聞いた。
すると、別の、火のような赤い馬が出て来た。これに乗っている者は、地上から平和を奪い取ることが許された。人々が、互いに殺し合うようになるためであった。また、彼には大きな剣が与えられた。 |
これは、小羊(キリスト)が神から受け取った巻き物の封印を解いて行く様が描かれたもので、7つある封印の内の2番目の封印を解いた際の記述です。
赤い馬が登場し、また、「地上から平和を奪い取ることが許された」とあるので、これが、「戦争」を暗示していることが分かります。
『ヨハネの黙示録』 6章7-8節
小羊が第4の封印を解いた時、私は、第4の生き物の声が、「来なさい」と言うのを聞いた。
私は見た。見よ、青ざめた馬であった。
これに乗っている者の名は死と言い、その後にはハデスがつき従った。彼らに地上の4分の1を剣と飢饉と死病と地上の獣によって殺す権威が与えられた。 |
「第4の封印」では、青ざめた馬が登場し、「剣と飢饉と死病と地上の獣によって殺す権威が与えられた」と記述されています。
青ざめた馬が象徴するものは、「死」。そして、その中に「剣(=戦争)」と「飢饉」が含まれています。
なお、戦争、飢饉と出てきて、残りは地震ですが、第4の封印まででは地震は記載されておらず、『マタイの福音書』のみの記述のようです。
<C.太陽と月が暗くなり、星は天から落ち、天の万象が揺り動かされる>
『ヨハネの黙示録』 6章12-14節
私は見た。小羊が第6の封印を解いた時、大きな地震が起こった。そして、太陽は毛の荒布のように黒くなり、月の全面が血のようになった。
そして、天の星が地上に落ちた。それは、いちじくが、大風に揺られて、青い実を振り落とすようであった。
天は、巻き物が巻かれるように消えてなくなり、全ての山や島がその場所から移された。 |
ご覧の通り、こちらは、ほぼ、そのままの内容が記載されています。
なお、この「第6の封印」では「大きな地震が起こった」と記述されていますが、これは、「天の星が地上に落ちた」、「天は、巻き物が巻かれるように消えてなくなり」と関連するものであり、『マタイの福音書』の「@.戦争、飢饉、地震等の発生」や「B.大津波、もしくは、大洪水の発生」とは関係ないでしょう。
<E.選ばれた民がキリストの下に集められる>
こちらは、上記図を見ても分かるように、『ヨハネの黙示録』では複数個所に渡って記載されています。代表的な箇所を掲載しておきます。
『ヨハネの黙示録』 7章7-9節
その後、私は見た。見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語の内から、誰にも数えきれぬ程の大勢の群衆が、白い衣を着、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立っていた。
彼らは、大声で叫んで言った。
「救いは、御座にある私たちの神にあり、小羊にある。」 |
以上は、一致する予言ですが、次に、『ヨハネの黙示録』に記載されていない予言を見てみましょう。
それは、以下の通りです。(赤字のもの)
@.戦争、飢饉、地震等の発生 (第2、第4の封印)
A.「荒らす憎むべき者」の登場
B.大津波、もしくは、大洪水の発生(東北地方太平洋沖地震?)
C.太陽と月が暗くなり、星は天から落ち、天の万象が揺り動かされる (第6の封印)
D.キリストの再臨
E.選ばれた民がキリストの下に集められる
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A、Bは『ヨハネの黙示録』には記載されておらず、また、Dの「キリストの再臨」も、キリストの誕生シーンが描かれるだけで、再臨シーンそのものは描かれていません。
さて、「B.大津波、もしくは、大洪水の発生」が東北地方太平洋沖地震の予言だとすると、先に記載した通り、@は「第2、第4の封印」、Cは「第6の封印」に対応していますので、現在は、第5、もしくは、第6の封印が解かれる前であることになります。
よって、「C.太陽と月が暗くなり、星は天から落ち、天の万象が揺り動かされる」(第6の封印)が起きるまでは、「キリストの再臨」はありえず、また、『ヨハネの黙示録』に予言された「神の裁き」が開始されるのも、そのまた先となるでしょう。
(参考) 「第5の封印」では、殺された人々が、神に裁きを下すことを求めた後、白い衣が与えられて暫くの間、休むように言い渡されます。よって、これは、この世の出来事と言うより、あの世の出来事であると考えるのが妥当でしょう。
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以上
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