5-(73).猿田毘古神=イエス・キリスト(その10)

 ※当記事は(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6)(その7)(その8)(その9)からの続き


7.猿田毘古神が祀られる神社

(4).秋葉神社

 秋葉神社は、正式名称は秋葉山本宮秋葉神社で、静岡県浜松市天竜区にあり、秋葉山の山頂にある上社と山腹にある下社から成ります。

 現在の祭神は、火之迦具土(ひのかぐつちの)大神ですが、江戸時代以前は、三尺坊(さんしゃくぼう)大権現を祀る秋葉社と観世音菩薩を本尊とする秋葉寺が同じ境内にあり、これらを一つの神として、秋葉大権現とか、秋葉山(あきはさん)と呼んでいたそうです。

 また、創建時期には諸説あり、701年(大宝元年)に行基が寺として開いたという話があり、一方、社伝では最初に堂が建ったのが709年(和銅2年)とされているようです(*7)。


 先にも述べた通り、現在の祭神は、火之迦具土(ひのかぐつちの)大神で、それ以前は、三尺坊(さんしゃくぼう)大権現と言われていたようですが、三尺坊(さんしゃくぼう)は平安時代初期に活躍した修験者の名前で、実際の祭神はよく分からないようです。


 しかし、結論から言えば、おそらく、
この神社の本当の祭神は、猿田毘古神でしょう

 秋葉山本宮秋葉神社のHPによると、上古の頃、社名を岐陛保(きへのほの)神ノ社(かみのやしろ)と言ったようです(*8)。

 この社名の「岐陛保」を解釈してみると、「岐」は、岐路という言葉があるように、「分かれ道、えだ道」を指す漢字(*9)。また、「陛」は「高所に上る階段」を意味する漢字で(*9)、垂直方向に移動する為のものです。

 猿田毘古神は、ニニギが天降りする際、「(あめ)八衝(やちまた)」と言われる「天上から降る道の、いく筋にも分かれる辻」にいました。これが「岐」「陛」という字に表されています。

 残りは「保」ですが、字義通り捉えれば、保つで、「岐陛保」全体を解釈すれば、「天上への階段の岐路となる場所で、保ち続ける」となります。

 これまで述べて来た通り、猿田毘古神の正体はイエス・キリスト。そして、(その1)で記載したように、イエス・キリストが、天の父のみもとへと続く唯一のであり、また、いわゆる「最後の審判」において、人々が天の御国に行けるかどうかを判断する神であることを示した社名だと思われます。

 ちなみに、「保」が本来、「()」であったなら、猿田毘古神の目が「赤酸醤(あかかがち)」(ほおずき)のように輝いていたことを表し、(その1)で記載した通り、それは本来、イエス・キリストの目が「まるで燃え盛る炎」であったことの別表現であると考えれば、やはり関連が見えてきます。なお、秋葉神社では古来より、火まつりが行われて来たようですので、「保」はこちらの解釈の方が正しいかも知れません。

 また、当社の本当の祭神が猿田毘古神であることは、(その9)で指摘した通り、同じく猿田毘古神を祭神とする椿大神社(つばきおおかみやしろ)や白髭神社と関連する配置がなされていることも証拠の一つとなるでしょう。

     

(*7)Wikipedia「秋葉山本宮秋葉神社
(*8)HP「秋葉山本宮秋葉神社」 → 「由緒
(*9)『三省堂漢和辞典 第四版』 (長澤規矩也(編)/三省堂/2004)

 なお、秋葉神社の上社には本殿と11の末社があり、以下の通りとなっています(*10)。

   @本殿とその右脇にある「安座石社」。
   A祓戸社・内宮社・外宮社の3社(本殿に上る階段の左手)
   B天神社・水神社・山姥社・小國社・風神社・白山社・山神社の7社

 Aの3社とBの7社はそれぞれ、まとまって建てられているのですが、Aの3社の「3」は三位一体をあらわす数字、一方、Bの7社の「7」は、(その1)で記載した通り、完成・完全等を意味する数字で、かつ、『ヨハネの黙示録』を象徴する数字でもあります。

 さらに、上社の末社が合計11で、これに下社を足せば「12」となります(注)。これは、「イスラエルの12部族」を表すと同時に、「イエスの12使徒」をも表すものです。
(注)
本殿は、イエス・キリストに相当するので数には含めない。
また、下社のすぐ横には、六所神社があるが、秋葉本宮秋葉神社のHPには何も触れられていないので、末社などではないと思われる。

 また、秋葉神社では、古来、火まつりが行われて来たようですが(*11)、これは、本来、『ヨハネの黙示録』に描かれた、獣や偽預言者、そして、その信従者達を焼く、地獄の業火を表したものではないかと思われます。(『ヨハネの黙示録』14章9-11節、21章8節)

 ちなみに、秋葉神社下社と同緯度にある伏見稲荷神社でも火焚祭があり、私は、こちらも同様に『ヨハネの黙示録』と関連して捉えています。(※詳細は記事「5-(36).稲荷神社と「ヨハネの黙示録」(その5)」を参照)

(*10)HP「秋葉山本宮秋葉神社」 → 「境内地
(*11)HP「秋葉山本宮秋葉神社」 → 「火まつり



 ※(その11)に続く






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